地,しか映せなかったノートPC,PDA。空,こそ映すOQO。
ほとんど無名のOQO社が開発したペーパーバックサイズのポケットに入る「ウルトラ・パーソナルコンピュータ」(写真1,2)は,ウインドウズXPが動作する。トランスメタ社の1GHzチップに256MBのメモリ,10GBのハードディスク,それに802.11bとブルートゥースのワイヤレス・ネットワーク接続を持つ。価格は1000ドルで秋か冬には店頭に並ぶだろう。OQO社は,アップル社,IBM社,オラクル社,トランスメタ社,NASA,MITの技術者,設計者によって1999年に設立した会社。
私事だけど,どうもノートパソコンというのが使えない。なんでだかはわからないけど,そうなのだ。ついでにいうとPDAも使えない。そうなると常にデスクトップに縛られっ放しになる。動くことができない。デスクトップパソコンをそのままポケットに入れて外出して,どこでも好きなところで取り出して作業ができたら,と思う。そしてそれを忠実に叶えてくれるのは,これ,かもしれない。
ウルトラ・パーソナルコンピュータの持つ1GHz・256MB・10GBがあれば十分,机にくっついているのと同じ能力を持てる。LCDディスプレイ,USBにファイアワイヤー。10.4 X 7.4 X 2.3cmのデスクトップパソコンをポケットに。そして,なんといってもそのネットワーク志向。本来はPDAなどがすでに持ってなくちゃいけないようなネットワーク性をひらめかす。手の平の上に世界がある。いや,世界なんかじゃない。青空も夜空も暁も。空を手に持てる快感,手の平にぎゅっと握れる,その時を待つ。(OQO社のサイトのトップのFlash,「news/press」をクリックすると,…ぉ,この髪形は?(^_^)
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